華やかさの裏に努力あり

福岡トヨタ自動車の新しい試みとしてスタートした専門職「レセプションコンシェルジュスタッフ」。
お客様にショールームで心地よく過ごしていただけるよう、細やかなおもてなしをするレセプションコンシェルジュスタッフという仕事について、新卒第一期生となる女性スタッフ3人に話を聞いた。

MEMBERS

レクサス福岡中央 レセプションコンシェルジュスタッフ(2020年入社)

  • 溝井 沙季

    溝井 沙季MIZOI SAKI

    福岡大学卒

  • 片山 美紀

    片山 美紀KATAYAMA MIKI

    武蔵野音楽大学卒

  • 八木 香菜子

    八木 香菜子YAGI KANAKO

    福岡女学院大学卒

レセプションコンシェルジュの仕事内容

レセプションコンシェルジュは、お客様がショールームで心地よく過ごして頂く為におもてなしをする専門スタッフの事を指します。お客様が心から感動してもらえるよう、常に目配り・心配りを意識し仕事に取り組んでおります。ドリンクやお菓子をご提供する時は、「このお客様が今何を必要としているのか」お客様お一人おひとりの好みに合わせてご提共します。
接客業として当たり前の事のように感じられるかも知れませんが、これを追求していくのはとても難しく、奥が深い事だと思います。
お客様の目線やちょっとした動きで求めている事を察知できるよう、毎日訓練をし続けています。
また、お客様のご要望をお伺いして、営業やサービスのスタッフに取り次ぎをするのも、大切な業務の一つです。

レセプション
コンシェルジュスタッフ
という仕事を選んだ理由

溝井

大学時代を過ごした福岡で就職を希望していたところ、地域での知名度が高い福岡トヨタ自動車の会社説明会がありました。
その中で「レセプションコンシェルジュは、人として、女性として成長できる仕事」だというお話を聴き、この仕事に就きたいと思いました。

八木

地元・福岡で就職をしたいという想いを強く持っていて、福岡トヨタ自動車のホームページを見ていたら、「女性として成長しませんか?」というレセプションコンシェルジュのメッセージが飛び込んできました。 説明会に参加しお客様にお茶を差し上げる「呈茶」一つにおいても様々なおもてなしがあると聞きました。 この仕事を通して魅力あふれる人へと成長できると思い、就職を希望しました。

片山

東京の大学に進学しましたが、やはり地元・福岡で就職したいという想いがありました。 福岡トヨタ自動車は地元密着型の企業で、地域のお客様との交流が盛んな点が魅力です。 なかでもお客様をおもてなしする「レセプションコンシェルジュスタッフ」のただの受付ではないというところに興味を持ち、志望しました。

レセプション
コンシェルジュに
なるまでの道のり

溝井

福岡トヨタ自動車に入社してからは、研修の多さ、内容の濃さに驚かされました。 レセプションコンシェルジュとしての研修だけでなく、営業職としての研修もあり、学ぶことが沢山あります。 レセプションコンシェルジュならではの研修もあり、他業界で活躍されているおもてなしのプロの講師の方から多くのことを学びました。 身に付けるべき知識が膨大で、とにかく必死で勉強する日々。正直にいうと、楽しいというよりも、大変な道のりだったかもしれません。

八木

レセプションコンシェルジュの研修で印象的だったのは、「ウォーキング」の講習です。 ショールームをどのように歩くかというところから、姿勢や指先の動きといった細部に至るまで、“美しく見られること”の大切を学びました。 これは普段の生活をしているなかでは学べない、貴重な経験だったと思います。 「ショールームでは、ほんの一時も気を抜けない」ということを、この研修を通して胸に刻み、身の引き締まる想いがしました。そこからは、日常的に自分の所作を意識して過ごしています。

片山

入社後、6月からトヨタ店に配属になりました。 まずは配属先の店舗で受付や営業のサポート、書類作成などの実務を覚えました。 業務に関係する膨大な知識を身に付ける大変さもありましたが、お客様との接し方、営業スタッフとのやり取りなど、コミュニケーションスキルについてもかなり鍛えられました。 ここでの経験が現在の仕事にも大きく役立っています。 正式にレセプションコンシェルジュとしての仕事をスタートしたのは、入社して約10カ月後の2021年1月からです。

レセプション
コンシェルジュとして
やりがいを感じるとき

八木

小さな赤ちゃんをお連れのお客様は、ファミリールームにご案内するようにしています。
赤ちゃんが泣いたりした際に、親御様が周囲に気を遣われたり、赤ちゃんの身の回りの支度が必要なこともあるので、ご家族でご利用いただけるファミリールームで快適にお過ごしいただけるよう、お客様が求める前におもてなしをするのも私たちの仕事です。
時にはお客様から「おかげで心地よく過ごすことができました」とお礼のお言葉をいただくことがあり、その時は本当に嬉しいですね。
先輩からも「これからも頑張っていこう」と声をかけていただき、ますますこの仕事に対する熱意が高まりました。

溝井

当店では「レクサスコレクション」というオリジナルのグッズも販売していて、グッズを見ていらっしゃるお客様には、それぞれのご説明をさせていただくこともあります。
そんななか、ご来店いただいたお客様から「この前、溝井さんから説明してもらったオリジナルのバッグを持ってお出掛けしたよ」とか、「ゴルフバッグを持ってコースをまわったよ」などのお声をかけていただくことがあり、その時はとても嬉しいです。
お客様が嬉しそうに話してくださるその姿をみると自分に自信がつきますし、やりがいにも繋がっています。

片山

配属されてからしばらくは、「新人さんですか?」とよく聞かれることがあり、それだけ自分は未熟なのかと落ち込んだこともありました。 でも一つ一つの課題をクリアしていくことで、最近は新人かと聞かれることがなくなって、少しは成長できたのかなと思えるようになりました。
お客様アンケートで「接客がよかった」「店舗の雰囲気が良かった」と書いていただくこともあり、その時はとても嬉しいですね。
また、お客様と営業スタッフとの間を取り持つ業務もレセプションコンシェルジュが行うのですが、そこで営業スタッフから「ありがとう」と言っていただけると、自分もスタッフさんの支えになれていると実感でき、やりがいを感じます。

レセプション
コンシェルジュの
難しさを感じるとき

片山

お客様のおもてなしだけではなく、営業スタッフのサポートをすることも、私たちの仕事の一つです。 例えば、営業スタッフが外出している間に私たちがお客様へ車のことをご説明することが多々あります。 だから、車に関する知識をしっかり理解しておくことも大切なことです。車のスペックはもちろん、前の型とどう違うのか、他社メーカーの車とはどう違うのかなど、学ぶことが沢山あります。 特にお車に詳しいお客様や、長年ご利用いただいているお客様に対しても、しっかりと納得していただける受け答えが必要となるので、その点はプレッシャーも大きいです。
これに対しては、車種ごとに見積もりのシミュレーションをつくったり、営業スタッフの方とロールプレイングを繰り返して、知識を深めています。

八木

レセプションコンシェルジュは、お客様お一人おひとりに合わせたベストなおもてなしをすることが大切です。 目の前にいらっしゃるお客様が、お話するのが好きな方なのか、苦手な方なのかなど、どんな接客を求めていらっしゃるのかをしっかり見極めることを心掛けています。 特に初めてご来店されるお客様に対しては、求められる接客の在り方をいち早く掴むために、適切なタイミングで積極的に話しかけるようにしています。 初めてのお客様に対しては、きちんと接客ができるだろうかと不安もありますが、日々真剣に向き合い、経験を積み重ねることで、自分の中で自信に変えていきたいです。

溝井

仕事中は2つ以上のことを同時に行っているので、常に気を張っています。 例えば、お客様がどこでどう過ごされているのかをしっかり見ながら、お待たせしている時間がどのくらいになっているか、車のキーのお預かりはどうか、などに心配りをしながら、同時にインカムで瞬時の情報が入ってきて、それに対応するといった感じです。 とても慌ただしいのですが、バタバタしている様子をお客様にお見せしないよう気を付けています。 過去には、複数の業務に追われてお客様への対応がしっかりできなかったことがあり、先輩から指摘をいただいたこともありました。 なので、もっとスムーズに、臨機応変に動けるよう、日々改善に努めています。

レセプション
コンシェルジュという
特別な接客について

八木

学生時代は菓子店でアルバイトをしていました。
「接客」という意味ではレセプションコンシェルジュも同じですが、大きな違いは「その時限りの接客」ではないということです。
レクサスオーナーになっていただいたお客様は、車検やメンテナンスなどで継続的にご来店いただくので、お客様とお話する内容も継続性のある話題になります。 これがレセプションコンシェルジュの接客ならではの魅力ですね。

片山

私も学生の頃は、カフェや映画館など接客業のアルバイトを複数していましたが、レセプションコンシェルジュの接客は、単なる物品の販売ではなく、自分の持ち場だけに従事する“流れ作業的な”接客でもありません。
お客様お一人おひとりに対して相応しいおもてなしを、継続的に行うことが大切だと思っています。私たちはもちろんお客様のことを理解して接しますが、お客様もまた私たちの顔や名前を覚えてくださるので、そこはとても嬉しくやりがいを感じます。

溝井

私は学生時代にブライダル業界で、新郎新婦さんをサポートするアルバイトをしていました。 この仕事も多くの心配りが必要なものでしたが、レセプションコンシェルジュはさらにお客様お一人おひとりとの会話が多く、より深いのが特徴ですね。 またお話をするお客様の人数も多いです。 私は「お客様ノート」をつくり、お客様がいつ、どんなお話をされたか、ご趣味やお好きなお菓子まで細かくメモを取っています。 こうすることで、次回お会いした際に「この前おっしゃっていた旅行はいかがでしたか?」という会話をすることができるので、欠かすことができません。

同期3人の
連携・つながりについて

一同

私たちは、日によってショールームの1階・2階とフロアを分けて業務を担当するので、他のコンシェルジュと一緒に仕事をするということは多くありません。 だから、毎日の仕事の中で新しい情報や学びがあった際には、3人で共有するようにしています。 私たちはレセプションコンシェルジュとしては新卒の第一期生になるので、仕事の“型”を新しくつくっていくことが役割だと思っています。
そしてこれは3人で共通の目標にしているのですが、お客様にファンになっていただけるような存在でありたいと願っています。お客様から「会いに来たよ!」と言っていただけるような存在になりたいです。

今後の目標について

八木

お客様のおもてなしはもちろんですが、車について詳しくご説明をすることや、商談につながる話ができるようになることが今後の目標です。
車のご説明や商談に関わることもレセプションコンシェルジュの大切な仕事なので、これからもしっかりと車の知識を学んでいきたいと思っています。

片山

毎日の業務に追われてしまうと、自分の立ち居振る舞いへの意識が薄れてしまいそうになります。
忙しくても忙しいように見せない美しい立ち居振る舞いをして、丁寧なおもてなしをしていきたいです。
あとは、お客様との会話で何でも答えられるように、知識を増やしたいと思っています。
以前、お客様がゴルフの試合の話題を話された時に、あまり知識がなく、話を盛り上げることができなかったので、そこから日々勉強です。

溝井

レセプションコンシェルジュとしての基本的な業務は習得できてきたので、これからは応用力を高めたいと思っています。 例えば、商談ができるくらいの営業力を身に付けたり、事務的なサポートもしっかりできるようになるなど、「何を任せても大丈夫!」と思っていただけるような存在になりたいです。

これから
レセプション
コンシェルジュを
目指す学生さんへメッセージ

溝井

「レセプションコンシェルジュ」という名前だけでは、何の仕事をするか分かりにくいかと思います。 なかには「受付の専門スタッフ」というようなイメージを持たれることも多いのですが、それは全く違います。 実際の仕事内容は多岐に渡っていて、イメージよりもかなり大変かもしれません。 でもお客様をおもてなしするなかで学ぶことは多く、女性としての美しい立ち居振る舞いも身に付けるができます。 私たちと一緒に頑張りましょう。

八木

私たちの仕事は、福岡トヨタ自動車の中ではまだ新しい専門職で、これからそのスタイルをつくっていくものです。 とても大変ですが、やりがいもあります。 だから入社された皆さんも、私たちと一緒に成長してくだされば嬉しく思います。 ショールームで一緒におもてなしの仕事ができるのを楽しみにしています。

片山

この仕事は、接客が好きで、人に興味・関心がある方が向いていると思います。 また探求心がある方だと、多くのことを深く学べる仕事だといえます。 普段の生活ではなかなか接点がない方々と出会うことができるので、人が好きな方にはおすすめです。 ただ、見た目には華やかで、楽しい仕事として見られますが、その陰では膨大な努力が必要になってきます。接客を極める想いで、是非チャレンジしていただきたいです。